
中田英寿氏と宮沢りえがキスをしている写真を掲載した週刊現代の記事でプライバシーを侵害されたとして、出版元の講談社(東京)などに1200万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(甲斐中辰夫裁判長)は、中田氏の上告を退ける決定をした。120万円の支払いを命じた1審東京地裁判決を取り消し、請求を棄却した昨年5月の2審東京高裁判決が確定した。2審判決によると、問題となったのは中田氏が女優の宮沢りえと会員制のクラブでキスをしている写真。最初に別の雑誌に掲載され、週刊現代は平成15年9月20日号で、雑誌の出版元と中田さんとの裁判を取り上げ、写真を転載した。16年11月の1審判決はプライバシー侵害を認めたが、2審判決は記事の公共性や公益目的を認めた上で「既に別の雑誌に掲載されプライバシー侵害の程度は大きいといえない」と判断した。

